冬至前にやっておきたい、1年を棚卸しするリフレクションワーク

12月も中旬に差し掛かり、今年もあとわずかで終わり。
その年にあったあらゆることを、その年のうちにしっかり整理して片付けておくことが、次の1年を気持ちよくスタートさせる秘訣ではないでしょうか。
(「今年の汚れ、今年のうちに♬」なんていうCMもありましたよね~)
大晦日や年越しをした後に1年を振り返るのでも全く問題ないのですが、自然のサイクル的にはやはり「冬至」までに振り返りを終わらせ、翌年のマインドセットをしていることがリズムに乗りやすいのではないかと思います。
冬至は1年で最も陰極まる日で、冬至を境にエネルギーも陽に転じていきますから。深くしゃがみ込んだところからジャンプするイメージです。
その時、心の中にモヤモヤや迷いがあったり、重たい荷物を持ったままでは、集中して軽やかに飛ぶことはできません。
というわけで、当記事では「冬至前にやっておきたい1年の振り返り」と、それをワークショップにした「棚卸しリフレクション」のレポートをご紹介します。
1年の振り返りは「素材」を束ね直す作業
1年という少し長いスパンでの振り返りは、毎月の小さな振り返りを更に精査するような作業となります。
データリサーチをする時に、データの個数が少なすぎると精密なリサーチ結果は出せません。それと同じで、人生のタイムラインを振り返る場合には、データがある程度手に入る時間の長さが必要です。その最小単位が「1年」かなぁという気がしています。
1年という時間の経過の中で、あなたを構成する様々な「素材」が集まっているはずです。
素材とは、出来事、感情、成長したこと、変化したこと、などです。
素材をひとつひとつ確かめ、カタチを整え、まるで様々な素材を使って1つのリースを作るようにぎゅっと束ね直す。それが1年の振り返りです。
成果と成長を分けて取り出す
1年を振り返る時、私たちはつい目に見えて分かりやすいものに目が行きがちです。
例えば、昇進した、資格を取得した、ダイエットで〇キロ痩せた、月収〇万達成した…等々。
それらももちろん大事なのですが、それだけが、この1年で得られたことでしょうか?
人の人生をりんごの木に例えるなら、そういった「成果」はりんごの果実です。
ですが、その果実をつけるまでに、りんごの木は根っこを広げ、幹を伸ばし、枝葉を大きく育てて、花を咲かせていたかもしれません。
つまり、りんごの実を得られなかったとしても、それを手に入れるためのプロセスはいくつも踏んでいるのです。これが「成長」に当たります。
人生においては、むしろこの成長プロセスにこそ、その人らしさや輝きが見えるとさえ私は思っています。
「成長」は通常目には見えません。だからこそ、認識するためには取り出して言語化しておく必要があります。
1年を「10年という時間の一部」だと捉える
振り返りをする際に陥りがちなのが、「何もできてない」という感覚。
ですが、心理学的に人は自分ができることを多く見積もる傾向があるようです。
世界NO.コーチ、アンソニー・ロビンス氏のこんな言葉があります。
「人は1年でできることを過大評価しすぎる。そして10年でできることを過小評価しすぎる」
やりたいことの中には、時間をかけて育っていくことも当然あります。
私たち誰もが、必ずしも毎年成果を出すわけではありません。
力を蓄える時期かもしれないし、試行錯誤する時期かもしれません。
10年という中長期スパンの中の1年だと捉え、どんな小さなことでも行動したことは肯定的に受け止めたいですね。
1年を「7つの観点」で棚卸しする
さて、ここからは、本題の1年の振り返りについてです。
私が提案する1年の棚卸しは、7つの観点から見ていきます。
・出来事の棚卸し
・感情の棚卸し
・成長ポイント
・他者視点
・エネルギー源泉
・変化のきっかけ(点と線)
・今年の伏線/山場
棚卸しワークショップでは、観点ごとに補足説明と具体的な問いかけをご用意し、書き出しやすいようにしています。(←1人でやる振り返りにはないこと)
そして、観点ごとに軽いシェアタイムを設け、最後にこの1年の流れや来年の展望を分かち合います。(←これも1人でやる振り返りではできないこと)
書く→話す→書く→話す…をストレッチのように繰り返し、整理を促します。
話すこと、聴いてもらうことに意味がある
参加いただいた皆様からいただいた、ワークショップの感想です。
・話すことは書くことよりも直球で距離が近い。だから、話すこと・言葉にするからこそ気付くことがあった。聞いてくれる人がいるっていい!
・毎月振り返りをしてきたけれど、改めて書き直してみてその時とは違う感情にも気付けた。来年の目標を他者に宣言することができた!
やっぱり、話すことって大事ですね。
自分の中にある想いや夢を口にすると、自分の脳に直接その言葉を聞かせることになり、マインドセットにつながります。
この度はご参加いただきありがとうございました。

お顔は隠していますが、お2人とも生き生きとした表情でした
振り返りを分かち合える場
私は内省思考なので考えること自体が好物ですが、一般的?には、振り返りというのは1人でやっても面白くないんです、多分。
安心安全な場で、誰かに聴いてもらってフィードバックをもらうと、その振り返りがその後の行動に繋がると感じています。
なぜ、私が振り返りを大事にしているか。
それは、もうこの世の中には”正解”と呼ばれるものがなくなりつつあるからです。
自分にとっての幸せや充足の答えは、自分の中にしかありません。
世間の価値観や他人の言葉に振り回されていては、答えは見つかりません。
外側の情報があまりに多い時代だからこそ、意識的に自分を見つめ直す時間が必要だと思うのです。
1ヶ月を振り返るオンラインリフレクションワークショップ「未来の足あと部」は、一緒に振り返りをする”部員”を募集しています。
今という時間を大切にし、誰かと分かち合う体験したい方、お待ちしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。












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