「人はみんな違う」片付けの原点は、他者との違いに気付くこと

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「人はみんな違う」

それこそがライフオーガナイズの原点。

つまり、片づけるための思考のスタート地点。

 

「どうやったら片づけられますか」

という質問をよく受けるのですが、
結論から申し上げると…

 

こうやって、こうやったら、片づきます!
という単純明快な答えはないです。

 

えーっ、これ!っていう方法はないの?と言われそうですね^^;

がっかりしなくて大丈夫。

その理由についてお伝えしますね。

 

やり方はひとつじゃない

片付け方って
確かにベースとなる手順はあるのですが、
そのためのやりやすいアプローチ方法は人それぞれなんです。

 

世間一般にこうだと言われていることが
必ずしもあなたに合ったものとは限らない

あなたが良いと信じていることが
必ずしも他の人が同じように良いと思うとは限らない

 

片付けのシーンで想像するなら

「収納をきれいに見せるには、シンプルな色で同じ形のボックスを並べてラベリング!」
とテレビや雑誌で言われていても

中身が見えないとモノの管理ができない人にとっては
真っ白なボックスはラベリングしたところで
モノが目に見えない状態であることは変わりなく、

中身を忘れて同じモノを買ってしまって
気付いたらモノが増えてボックスから溢れ出し、
結果的にボックスがすっきりと並べられた状態を保つことが
できないかもしれません。

 

または

「靴下は左右セットにして並べて仕舞うと、履くときにすぐ選べていいの」
というやり方を徹底している人が、

細かく分けることが苦手な家族に、同じやり方で靴下を仕舞わせようとしても
きっと靴下の入っている引き出しはぐちゃぐちゃになってしまうでしょう。

 

なぜなら、
片付けやすい方法は人によって違うから。

 

あなたのやり方、わたしのやり方

ドイツの哲学者、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェが残した、
このような言葉があります。

 

This is my way. What is your way?
THE way does not exist.
これは私のやり方です。あなたのやり方は何ですか?
たった一つのやり方など存在しない。

 

THEが強調されているのは、なぜでしょう?

誰にでも当てはまるような
「唯一無二」の方法は存在しない、ということです。

逆に言えば

「これは私のやり方だ」といえるようなものを誰もが持っている
ということではないでしょうか。

片付けで言うならば、

細かく仕切ったほうが仕舞いやすい
ざっくり分けたほうが戻しやすい

視覚情報で見たほうが分かりやすい
文字情報で見たほうが分かりやすい

見た目を重視したい
使いやすさを重視したい

沢山のお気に入りのモノに囲まれて暮らしたい
厳選されたモノでシンプルに暮らしたい

 

その選択肢の数だけやり方があって
そのやり方にフィットすればするほど、片づけはうまくいきます。

 

みんなちがってみんないい

金子みすゞさんの有名な詩『私と小鳥と鈴と』の中の一文、
”みんなちがってみんないい”
という言葉は、誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「私」も「小鳥」も「鈴」も
それぞれに、できることがあり、できないことがある。
でも、それでいい。

 

片付けも本当に同じで

「あなた」も「あの人」も、
それぞれに、できることがあり、できないことがあるわけです。

 

インスタで上手に収納している人は
自分の好きなやり方を知っているだけ。
あなたにもフィットするやり方がある。

自分がやりやすい片付け方とは違ったやり方が
他の家族にとってはうまくいく方法かもしれない。

 

「違う」が大前提 (笑)

たまたま同じだったらラッキー♪
くらいに思っておいて間違いないです。

 

そうやって、他者と自分は違ってしかるべきと思えれば、
周りの人や沢山のSNSから溢れてくる情報に振り回されることなく
自分にとっての「ちょうどいい片付け」を見つけていくことができます。

それこそが、あなたの求めている答えです。

 

まとめ

良いと思うこと
嫌だと思うこと
楽だと感じること
しんどいと感じること

 

それは、他者と自分では違う。

みんなちがって当たり前。

 

だから、片付けのやり方も、みんなちがっていいんです。

 

そして、他者と自分は違っていて当たり前、そう知っていれば

「あの人はどうしてあんなに片付けられるのに、自分は片づけられないのだろう」

と自分を責める必要もなくなるし、

「私が家の中をこんなに片づけているのに、どうして家族は平気で散らかしてしまうの?」

と相手をやみくもに責める気持ちも少し和らぎます。

 

これが正しい、あれが間違っている、という見方ではなく
そういう考え方もあるんだ、くらいに捉える
何より自分自身が楽になれます。

片付けに限らず、対人関係そのものに役に立ちそうな考え方ですよね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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