自分の本当の望みに気付く「深堀りワーク」

LINEで送る
Pocket

「死ぬ時に、自分の人生を振り返ってどう思いたい?」

この質問は、ある知り合いの方が教えてくれた問いです。
これを読んでくださっているあなたは、どう思いますか?

私たちは死に向き合うことを避けがちですし、
実際に死にかけるような体験や身近な人を死で失う経験がないと、そういったことを真剣に考えることは難しいかもしれません。

ですが、この質問を考えることは、
自分の人生での「在り方」を見つめることに繋がると思います。

人生の幕を下ろす時に得たい気持ちこそ、言ってみれば
「わたしの人生」という舞台のストーリー作りに欠かせないからです。

ちなみに、こう聞かれた私の中に出てきた答えは

「感謝する」でした。

家族や友人、
繋がってくれているあらゆる人達、
日常のささやかな幸せから過去の辛い出来事や嫌な体験まで、
自分の人生を彩るギフトであってほしい。

そう願っているから、
どんなことにも感謝して死ねる自分になれていたら
最高だなーと思ったのです。

質問の主は
「私はね、あー楽しかった!って思いたいんだー」と
笑って話してくれました。

その言葉通り、彼女はたくさんの人と繋がりを持ち、
地域活動にも積極的に参加して、会うといつも笑顔を見せてくれる方です。

片付けたい理由を深堀りする5つの質問

2ヶ月に1度開催しているFarmer’s table 冬の日さんでの”かたづけの会”。

5月の開催は、少人数で参加経験のある方のみだったので、
じっくり取り組めるワークを用意しました。

片付けに長年向き合ってこられている冬の日のオーナーさんと
事前に何度もやり取りをさせていただき、
深い対話の中でこのワークの内容に行きつきました。

ワークの名前は

「自分を深掘りするワーク」

深堀するために用意した質問は以下の5つです。

①かたづけの会に参加した理由

②片付いたらどんな自分になれると思いますか

(既に取り組んでいる場合:片付けたことでどんな変化を感じていますか)

③人生でどんな在り方や生き方を実現したいですか

④10年後(または1年後、2年後、5年後 等)どんなことを叶えていたいですか

⑤片付けなかったら(または実現したいことをやらなかったら)どうなると思いますか

そもそもなぜ片付けたいと思っているのか、
その先にある理想の在り方や生き方、
そして、そこに近づいていくための目標について考えていただこうというわけです。

質問の意図

片付けから人生観?ずいぶん大袈裟では?と思われるかもしれません。

でも例えば、
「部屋を片付けたい」という願望の先には、

友達を呼んで楽しい時間を過ごしたい

選りすぐりのお気に入りのモノに囲まれていたい

ノイズを減らして勉強や仕事に集中したい

年老いた両親が安全に暮らせるようにしたい

等々、叶えたいことがあるはずです。

突き詰めれば、その先には、
大切にしたいことや想い=人生で優先順位の高いこと
が見えてきます。

冒頭の「死ぬ時にどう思いたいか」の質問は、③の
「人生でどんな在り方や生き方を実現したいですか」を
考えやすくするための補助的な質問です。

舞台「わたしの人生」におけるコンセプト設計みたいなものであり、
言い換えれば価値観です。

自分の価値観に気付いていれば、
片付ける過程で道を見失いそうになってもまた戻ってこれますし、
たとえブレたとしてもその振り幅を小さくすることができます。

(先に収納用品集めに走ったり、
片付けること自体が片付けの目的になってしまうことは
よく起こることです。)

また、
⑤の質問は、理想というポジティブな側面は抽象的になりがちなので、
これは嫌だ!避けたい!といった
ネガティブな側面からのアプローチを加えることで
回答をより具体的にさせることが目的です。

この思惑通り、
⑤→④→③の順で答えを書き出すことで、
③の質問の答えに気付けたという方もいらっしゃいました。

対話から生まれる気付き

片付けたい理由について考えていただいた際、
参加された方より大変興味深い気付きを教えていただきました。

なんで自分は”片付けなきゃいけない”と思っているのだろう、と思った

ある思いの渦中にいると、
抜け出す出口を見つけるのがなかなか難しいものです。

ですが、質問によって俯瞰(鳥のように上から自分全体を見るようなイメージ)してみると、
渦中にいる自分の場所から一旦離れやすくなります。

この方は、質問の答えを考える中で

「自分をよく見せなくてはという気持ちから片付けなきゃいけないと思って(自分自身を苦しめて)いる自分」に気付いたのです。

会の中では、各自が自分について語り、
それに対して質問や確認という「打ち返し」を繰り返しました。

・他者からの質問を通して、もう一歩深い答えに気づく

・他者の思考や経験を聞き、自分とは異なる視点を得る

自分ひとりでは得られない、質問と対話による思考の整理の効果です。

これこそが、このかたづけの会の醍醐味です。

質問は思考を拡大させる

一朝一夕には見つからないかもしれませんが、
自分に問い続けることで脳は答えを探そうとするようになります。

自分の中からは出てこないような問いかけや発想をもらうと、
また違ったものが見えてくると思うのです。

ぜひ、ご自身の心に問いを与えてみてください。

 

続きはこちら↓

「かたづけの会」はリアルでの開催を大切にしていますが、
このライト版ともいえる「思考のお片付け会」というワークショップを
オンラインにて無料で開催しています。

現在不定期開催ですが、
今後は月に1度くらいのペースでやってみようかなと思っています。

(2024.02.13追記)
「月イチ振り返り会」というワークショップを毎月月初に開催しています。
出入り自由の無料の会です。詳しくはこちら

最後までお読みいただきありがとうございました。

LINEで送る
Pocket

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です