〇〇を先取り!片付けスイッチを入れて走り続けるためのヒント

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片付けの”やる気スイッチ”を押すにはどうしたらいいですか?

そんなことを聞かれることがあります。

スイッチが入ればあとはただひたすら片づけるのみ…のはずですが、
これがなかなかできないものですよね。

 

突然ですが、皆さんは

「片付いた知人の家に遊びに行ったら、自分の家も片付けしたい気分になった」

という経験はありませんか?

ただその空間で過ごしているだけなのに、
家に帰る前から

あ~帰ったら自分の家も片づけよっ

って思っちゃう。

あれ、不思議な現象ですよね。

 

そんな風に、思わず体が動いて片付けが進められたらいいと思いませんか?

やる気スイッチを押す、というより、知らず知らずのうちにスイッチが入る、
そんな方法について深堀してみたいと思います。

なぜ片付いた家に行くと自分の家も片づけたくなるのか

片付けを教えてもらったりするわけでもないのに、
整ったお宅にお邪魔するとなぜ片付けスイッチが入るのでしょうか。

あれって、つまりは「気分の先取り」なんですよね。

片付いたお家で過ごすことで、片付いた後に感じられる、
清々しさや心地よさといった快感を
疑似体験しているんです。

その先取りの体験がよかったと感じるから、
自分の家でもその感覚を再現したいと無意識に思っているんですよね。

 

あの素晴らしい気分をもう一度

「あの素晴らしい気分をもう一度」

有名な某曲のタイトルを文字ってみましたが伝わったでしょうか?

そんな気分になった私の体験談をご紹介します。

 

先日、実家の窓拭きを手伝ったのですが、
その時の経験がまさに「気分の先取り」状態でした。

その日は、実家の窓10か所を5時間かけて
内側からと外側から掃除&拭き上げをしました。

結構、時間かけています^^;

ひとりでやっていたので終わる頃にはヘトヘトになってはいたのですが…

窓を拭きながらずっとこうしたいとウズウズするある欲求
私の中で渦巻いていました。

 

疲れた体で家に帰って最初にやったこと、それは

 

 

自分の家の窓拭き 笑

 

 

実家で散々拭いてきたのに、どんだけ?って自分にツッコみました。

リビングとダイニングの大きめの窓の外側が汚れていて、
外を見る度にその汚れが目に入ってきて、ずーっと気にはなっていたんです。

でも見て見ぬふりして早数カ月…

 

それがですね、実家で窓拭きをしたら、

 

サッシ部分の砂汚れがなくなり、サッシが光り輝いた!

汚れた網戸を専用ブラシで擦って水で流して拭いたらすっきり!

窓の隙間のクモの巣や謎の生物の卵?蛹?(田舎あるある)を取り払って安心!

そして何より

窓がないみたいに外の景色が超クリアに見えるのが、たまらなく爽快!

 

という

うわぁ~めっちゃ気持ちいい!

という気分の体験をしたわけです。

窓を拭き進めるほどに

自分の家の窓でも味わいたい!

という気持ちが沸き上がり、
家に帰ってからも窓拭きアゲインというまさかの行動に。

でも、実家で体験してきた「窓がないかのように外の景色が超クリアに見える」を
どうしても自分の家の窓で再現したくてね…

家の中からピカピカになった窓を見たときは、やってよかった!と思えました。

 

大先輩ライフオーガナイザーの言葉

このように、
先取り体験で体感を得たり快感を感じたりすると、
実際のアクションに結びつけやすい
んですよね。

以前、現場経験10年以上の大ベテランのライフオーガナイザーの先輩が
こんなことを話してくれたことを思い出しました。

クライアントさんはモノが多すぎることは十分自覚していると思いますが、
モノが減ったら使い勝手と見た目がもっと良くなるということは
体験していないから想像できません

これを聞いて、
そうか、どれだけ知識や情報として自分の中に取り込んだとしても、
自分自身が実際に体験や体感を得なければ、
納得感というか、
「そこを目指したいからやる」という気持ちを持って行動することは難しいのだな
と思いました。

 

考えてみると、社会人になってから資格を取得するために勉強するときの
エネルギーにも似ていると思いませんか?

私は、以前勤めていた職場で通関士という国家資格を取得したのですが、
受験当時は合格率10%前後の難関資格。

平日は仕事もありますし、なかなか勉強することができない中でのチャレンジでした。

ですが、地道に過去問を繰り返し繰り返し解いて、3回目の受験で合格。

途中しんどいと何度も思いましたが、最後まで走り切れたのは、
高校受験や大学受験で似たような流れを経験していたからだと思います。

試験日まではとにかくキツイし不安も大きいけれど、
合格した後の安堵感や解放感、そして何より大きな達成感を過去に既に体感していた
だからそこに向かって頑張れたのです。

 

気分の先取り体験を自分で生み出すためには?

では、片付いたお家に遊びに行かなくても
気分の先取り体験をするにはどうしたらいいのでしょうか?

ひとつおススメできるとすれば、
他人が片づけている様子と片付いた後の様子が分かるテレビ番組や動画を観ること。

「劇的ビフォーアフター」は、誰もが一度は観たことのある国民的リノベ番組ですよね。

リノベ前のお悩みがすっきり一掃されて
快適!気持ちいい!よかったね~!って気持ちになりませんか?

あの感覚に寄せて、YouTubeやインスタのリールなどSNSの片付け動画
観てみるのはいかがでしょうか。

お片付けのプロの方の仕事はもちろん、
一般の方が汚部屋を片づけていく様子をアップしているものも沢山あります。

見始めると、あのお部屋がこんな風に変わるの?と
驚きと爽快感で満たされていき、自分の家の気になっているあそこも片づけたい!
そんな気持ちになれると思います^^

「片付け」「汚部屋」「ビフォーアフター」などで検索すると
色々出てきますよ。

 

体感が残っているうちに繰り返す

そして何より大切なことは…

気分の先取り体験をして、モチベーションが上がったら

体感が残っているうちにすぐ行動して、それを繰り返すということ。

先ほどの、実家の窓拭き後に自宅の窓拭きをした件、
別に次の日でも良くない?と思われそうなんですが、
ここで一度、自転車に乗るときをイメージしてほしいんです。

普通の自転車でもいいけれど、電動自転車なんかをイメージしてみてください。

最初のひと漕ぎって

すっごく重い

じゃないですか。

それは、つまり窓拭きを始める前の心境。

でも何枚も掃除していくうちに、つまり、重いペダルを何回も漕ぐうちに、

ん?最初のひと漕ぎよりだんだん軽くなってきたぞ?

ってなりますよね。

漕ぐのをやめたら、またペダルが重くなってしまう、
それだったらペダルが軽く回っているうちにやるほうが断然楽だと思いませんか?

窓拭きは、天気を気にしたり、道具の準備をしたりと、
始めるまでに気にすることが色々あります。

たとえ体が疲れていても、当日のうちに行動するほうが
気持ちを無理に持ち上げる必要がなく、結果的に時間の効率が良い、
そう思ったのです。

 

アクションにつなげるために

片付けしたい!とせっかくスイッチが入ったなら、
そのチャンスを逃さず次の行動に繋げていきましょう。

5分だけと決めてとにかく「取り掛かる」

認知心理学において、ツァイガルニック効果というものがあります。

未完了の事は、完了したことに比べて記憶が残りやすいのだそうです。

よく、ドラマのいいところで「つづく」となるとすっごく気になって
次回も観てしまうってこと、ありますよね。
あれも、ツァイガルニック効果を利用しています。

これを片付けや掃除に応用するなら、
中途半端でも終わらなくてもいいので、5分でいいから手を付ける!

「ここを全部片づけなくっちゃ」

「今日一日のうちに終わらせなくっちゃ」

そう思うと、かえって気が重くなり行動しにくくなるものです。

先の未来を見過ぎると、ゼロ→イチの行動すら起こせなくなってしまうんです。

それだったら、5分だけやる、むしろ、5分しかやらない、ぐらいに
割り切って決めてしまっていいのではないでしょうか。

とにかく仕掛かってみる。

大丈夫、途中でやめたことはツァイガルニック効果でまた思い出せますから。

人が家に集まる予定を先に決めてしまう

一番早くて簡単なのが、誰かを家に招待する約束をすることでしょうか。

呼んじゃったからには、片付けないわけにはいかないですしね。

片付けは他人のためにするものではありませんが、
きっかけ作りとして設定するのはアリかなと思います。

ポイントは、ある程度計画的に日程を設定すること。

あんまり急過ぎても一時的にモノを捨てたり隠したりするだけになり、
結局リバウンド…なんてことになってしまうかもしれません。

自分ができそうなペースを考慮して、少し先の日程で、
でも、何となくではなく、〇月〇日と具体的に決めます。

ご家族が帰省する時期をゴールと定めてみるとか、
お盆やお正月に向けて人を家に呼ぶような企画を考えてみるのもいいですね。

私の窓拭き体験のように、最初は事務的に始めたことでも、
その作業の中でちょっとよい気分になったという体験ができたら、しめたもの。

今度はあっちもやったらすっきりするかも、次はあそこだな、と、
少しずつ次の行動に繋げていけます。

 

まとめ

・片付いたお家に遊びに行くと自分の家も片づけたくなるあの心境は、
片付けした後の爽快な気分を先取り体験しているから。

・自分自身が実際に体験や体感を得ると納得感を持ちながら行動を起こせる。

・片付け動画を観て気分を先取りしてモチベーションアップ。

・ただし、先取り体験はあくまでペダルの漕ぎ始めを助けるもの
動き始めたらやめないことが継続して片付けに取り組むために必要。

疲れたら、途中で速度を落としても、ペダルから足を一瞬離してもいいんです。

でも、止まったらまた最初のひと漕ぎは重いです。

より少ないエネルギーで片付けに取り組むためにはどちらが楽でしょうか。

ぜひ逆算して考えてみてくださいね。

 

それにしても、実家の窓枠についていた蛹、すっごく硬かったんだけど
そのままにしていたら何が出てきていたんだろうなぁ…コワイ

最後までお読みいただきありがとうございました。

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