夏休みの宿題の進み具合を見える化!バーンダウンチャートの作り方
前回の記事で、小学生の子供の夏休み時間をサポートするための
3つの「見える化」についてお伝えしました。
今回は最後の一つ、「宿題の進み具合の見える化」について
我が家で取り入れている方法をご紹介します。
無料でダウンロードできるエクセルシートもご用意していますので、
ぜひ最後までご覧ください♪
ここがポイント!
宿題の進み具合を見える化するために
バーンダウンチャートという表を使っています。
数年前にこちらのブログ記事を見つけ、
非常に興味深く面白かったので参考にさせていただきました。
宿題がどれだけ終わったかだけを見える化したいのであれば、
「やったら一覧表にシールを貼る」方式で全く問題ないと思います。
今回ご紹介する「バーンダウンチャート」を利用した見える化は、
何をどこまでやったかだけではなく
「いつまでに」「どれだけやったらよいか」が分かりやすい点がポイントです。
バーンダウンチャートとは、
プロジェクトの進行状況を可視化した表のことで、
縦軸に作業量、横軸に時間を取ります。
残っている作業量と時間が一目で分かり、
締め切りに間に合わせるためにどれくらいのペースで進めばよいかを
視覚的に捉えやすい表になっています。
夏休みの宿題用バーンダウンチャートの作り方
では、早速バーンダウンチャートを作ってみましょう。
手順はこの3つ。
- チャートの縦軸「作業量」を設定するために、宿題を数値化する
- チャートの横軸「時間」を設定するために、宿題を終わらせる日を決める
- 上記を使ってエクセル等で表を作成し、左上と右下を線で結ぶ
順に見ていきます。
宿題を数値化する
まずはバーンダウンチャートの縦軸「作業量」を設定します。
そのために、内容の異なる宿題を一元管理できるよう「点数化」します。
例えば、ドリルや問題集であればページ数をそのまま点数にすると分かりやすいです。
(例:50ページあったら1ページ1点で計50点)
ただ、明らかに他と比べて時間がかかるページがありそうだったら、
それは1ページで2点にするといった配慮があってもいいでしょう。
絵画や作文など、単純に点数化できないものは、
子供と相談しながら点数を決めていきます。
我が家では、ドリルを1ページやる負荷に対して、
絵画や作文がどれくらいの負担感なのかをイメージしてもらっています。
例えば、絵画なら10点、など。
でも、絵が得意な子なら5点でいいかもしれませんし、
苦手と感じている子ならちょっと多めの点数にしておくと、
この課題をひとつやっただけで沢山点数が取れるので
頑張って取り組めるかもしれません。
また、自由研究など、時間を沢山要するものは、
「課題設定で◯点」「実験をしたら◯点」「まとめ◯点」といったように
項目をいくつか分けて点数化するのも良さそうです。
このあたりは厳密なルールはありませんので、
各ご家庭のやりやすい方法で点数化してみましょう。
ゴール(=終わらせたい日)を決める
次に横軸「時間」を設定します。
これはつまり、持ち時間を意味します。
「宿題を終わらせたい日」を具体的に〇月〇日と定めます。
例えば…
7月中に終わらせてしまいたい → 7/31
お盆前には終わらせたい → 8/11
夏休み最終日までに終わればいい → 夏休み最終日
親の平常心を保つなら、最終日にはしないほうがいいと思いますが^^;
タスクが終わらなくて心取り乱す体験(笑)もまた人生の薬かもしれませんし、
そのリスクも含め、各ご家庭で話し合って決めてみるとよいと思います。
で、そのときに大切なのは、子供に宣言してもらうこと。
親が思う理想の宿題完了日は、リクエストベースで伝えてもいいと思いますが、
最終的には子供が納得して日にちを決めることが達成しやすいポイントです。
なぜなら、人は指示されたことについては気持ちが向きませんが、
自分で決めたことは守ろうと努力するからです。
自分で自分に約束をする練習でもありますね!
エクセルで表を作成し、左上と右下を線で結ぶ
チャートの縦軸と横軸の数字が決まったら、
それを元にエクセル等で表を作ります。
表が出来上がったら、左上と右下を線で結びます。
これは「理想線」です。
作業量を日数で割った平均値を通る線で、言ってみれば基準値ですね。
宿題をやった分だけこの縦軸のマスを塗っていきます。
この理想線より下を塗りつぶしているうちは、
平均的な進捗より早く進んでいる状態です。
逆に、理想線より上を塗りつぶしている場合は作業が遅れており、
このままのペースだと目標日までに作業が完了しないことを意味します。
2022年8月に使えるバーンダウンチャートをご用意しましたので、
よかったらご活用ください^^
ご家庭で決めた宿題の点数、宿題完了日に合わせて調整してお使いください。
小4夏休みの宿題の場合
言葉の説明だけではなかなか分かりづらいと思うので…
ここからは我が家の長女の事例で、
この表の作り方から使い方までをお伝えしますね。
長女の通う小学校は、宿題は実はそれほど多くありません。
・復習ドリル(4教科が1冊になったもの)
・一行日記
・絵日記
・読書3冊
・将来の夢について書くシート
ここまでが必須課題です。(私の子供時代より明らかに少ない!)
あとは任意で、自由課題として、絵画や書道のコンクールに応募したり、
漢字ドリルや計算ドリルで自主学習をします。
自由課題としてやりたいことは8月に入ったらやるつもりなので、
7月中に必須課題を終わらせたいねと親子で話し合いました。
というわけで、
7/22~31の10日間で必須課題に取り組み、7月31日に終わらせる
ことを目標に設定。
大丈夫かな~^^; でも本人が「やる!」と決めたのでね。
次に7月中にやる必須課題がどれくらいあるかを点数化します。
・ドリルは74ページあったので、そのまま点数化して74点。
・読書は、割と普段から本を読んでいるので1冊読んだら2点×3冊で6点。
・夢シートは少し時間がかかることを想定して6点。
合計:86点
絵日記は、8月のお楽しみイベントのことを書きたいので今回は含めません。
一行日記も、毎日書くものなので含めません。
ここまで決まったら、バーンダウンチャートを作ります。
縦軸:作業量=点数化した宿題=86行
横軸:時間=7/22~31=10列
そして左上と右下を線で結んだら完成です。
何も考えずに作ったらA42枚になり切り貼りが必要になりました^^;
縦軸はセルの幅を薄くしたほうがよさそうです。
宿題をやったら、やった日の下の欄をやった分だけマスを塗りつぶします。
そして、次の日また宿題をやったら、
最後に塗りつぶしたところから横にスライドして続きを塗ります。
こんな感じです。
やらない日があった場合は何も塗らず、
そのまま横にスライドして前回の続きから塗りつぶします。
(上の表で言うと、7/24はダンスイベントがあり宿題をしなかったので、
翌日の7/25の列に、前々日の続きで21マス目から塗り始めています)
慣れるまで親子で一緒に塗ってみましょう。
実際にやってみるとそれほど難しくありませんよ!
バーンダウンチャートで見える化するメリット
私がバーンダウンチャートでの見える化がいいなと思った点は、
宿題をやるペースを、日によって自分でアレンジしやすいということ。
例えば、先にハイペースで進められた場合、
明日はちょっとサボってもまだ余裕あるな、みたいなことが
視覚的に分かりやすい。
逆に、サボり過ぎた場合は、
あと〇日で〇点分やれば本来のペースに追いつくぞっていうのが分かりやすい。
(結局サボりたいだけっていう 笑)
特に(私のように)計画立てるのは好きなんだけど
その後のペースがうまく保てない人にとっては、
ペースに波があることが大前提で計画を組んだ方が柔軟に対応できる
と思うんですよね。
どれだけ猶予があって、どれだけやれば取り戻せるか、
これが分かれば都度見直していけます。
また、親側としても、
宿題の進捗とそれに対する残り時間が分かりやすいので、
宿題やった?と毎日のように急かさなくてもよくなり気持ちが楽です。
まとめ
夏休みの宿題を「バーンダウンチャート」で管理すると
こんないいことがあります♪
「いつまでに」「どれだけやったらよいか」が一目瞭然
子供は自分の宿題のペースを自己管理しやすくなる
親は進捗状況を確認できるので無駄にガミガミ言わなくて済む
一度作り方を覚えてしまえば、夏休みも冬休みも使えますよ。
せっかくの夏休み、やるべきことは早めに終わらせて、
子供たちが思う存分楽しめるようサポートしてあげたいですね。
小4長女の宿題の取り組み過程も追ってレポートしたいと思います!
※2024年版バーンダウンチャートがダウンロードできる記事はこちら。
最後までお読みいただきありがとうございました^^
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