他者への執着、それは他者と関わりたいからこそ生まれる感情

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今回のテーマは「執着」です。

私たちは、一度定点が定まってしまうと簡単には変えられない傾向があるように思います。

それが良い方向に向かえばいいのですが、悪い方向に向かってしまうと、定点から見えるものしか受け入れられなくなり、結果的に自分が苦しむことになります。

ですので、執着を手放すには、見方や解釈を変えてそれを受け入れる必要があります。

 

心の片づけをテーマとした構成的読書会M-cafeに参加しています。

M-cafeってこんな会↓

6月の回のテーマは「他者への執着を手放す」でした。

私たち人間は、人とのかかわりを持って生きる生き物。

だからこそ人間関係で悩むことは当然出てきます。

特に、身近で大切な存在であればあるほど、
こうあってほしいという期待が高じて執着に転じてしまうことはないでしょうか。

私たちは、自分は他者から命令や強制をされたくないのに、
相手に対してはこちらの期待するように行動してほしいと常に願っています。

-渡辺奈都子 著「しなやかに生きる心の片づけ」-

いやほんとにそうですよね(^^;

人にはされたくないのに、自分はつい相手をコントロールしたくなってしまう。

特に家族に対してはそういう気持ち、持ってしまいがちじゃないですか?

今回のM-cafeでの気付きをまとめたいと思います。

 

私たちは人間関係を諦めきれない

今回読んだ章で一番印象的だった気付き、それは

私たちの悩みのほとんどは人間関係の問題であるにもかかわらず、
私たちは他者との関わりを必要としている、ということ。

どうしてこのような矛盾が生じるのか?

それは、

私たちは、他者との関係を通じて幸せを感じたいから

なんですよね。

ある実験で、もらったお金を自分のために使うグループと
誰かのために使うグループに分けて調査を行ったところ、
後者のほうが満足度や幸せ度が高かったそうです。

もちろん、自分で自分の幸せを増やすこともできるとは思いますが、
やはり相手という存在があるからこそ、幸せって大きくなるのだと思います。

人は独りでは生きていけない、なんて言いますが、
より大きな幸せを感じるためにも、他者って重要な存在なんですね。

 

他者の気持ちに寄り添うために

子供の頃、国語や道徳の授業でこう習いませんでしたか?

「人の気持ちになって物事を考えましょう」

でも、現実には私たちって、その人になることはできません。

だから、その人の気持ちに「なる」ことはできないんですよね。

理解するためには相手をよく観察する必要があります。

ここで役に立つのが、片付けの基本「分ける」作業です。

分けることを使ってみると、「分かる」ことがあります。
相手が関心を寄せていることや目的に注目するのです。

-渡辺奈都子 著「しなやかに生きる心の片づけ」-

相手の思いの向こう側には、どんな気持ちや想いがあるのか。

例えば、厳しい先生と、優しい先生。

生徒とのかかわり方や方針はそれぞれ違うかもしれないけれど、
どちらにも共通しているのは「こどもたちにより良く成長してほしい」という
願いだったりします。

手段が違っても、想いが一緒だと分かれば、
その人への見方もきっと変わりますよね^^

 

コントロールよりリクエスト

人は、支持されたこと・命令されたことには、
反発心というか、単純にいい気がしないですよね^^;

執着する気持ちがあるゆえに、つい相手に「〇〇してよ」と言ってしまう、
なんてことはよくあることです。

片付けない子供に対しても、つい「片付けなさい!」って
言っちゃいますよね。

でも、そう言われて、嫌な顔をせずに片付けるお子さん、
あんまりいないんじゃないかぁ。

コントロールはできないけれど、働きかけはしたい。

そんなときはリクエストをしてみるのはどうでしょうか。

 

ねぇねぇ、リクエストしていい?

 

そんな風に聞いてみるのはいかがでしょう。

もしくは、相手に答えを聞いてみる。

 

「どうしたらいい?」「どうなったらいい?」

 

と、先にこちらから相手の回答を聞く姿勢を持ってみる。

それは、相手への気持ちを汲み取っているという点で、
相手も心を開きやすくなるのかもしれませんね。

参加メンバーのお一人が、タモリさんの言葉を教えてくれました。

「相手に期待しない、お互い様だと思う」

ほんとにその通りですよね…

例えば、子供に対してガミガミ言ってしまうのは、
なんだかんだで、その子に対して期待しているから。

でも、子供だって、気持ちが乗らないとか、疲れているとか、
優先したいことがあるとか、言い分があるはず。

そしてそれは、大人の私たちも同じことがあるわけです。

だから、それは「お互い様」なんですよね。

 

まとめ

今回のM-cafeで学びと感じたことは以下の3つ。

・人間関係は時に悩みももたらすけれど、より大きな幸せや満足感ももたらしてくれる

・相手の思いの向こう側にあるものは、分けると、分かる

・相手に執着しないために、コントロールではなくリクエストで伝える

 

毎回、新しい気付きを与えてくれるM-cafe。

月一回、自分の内側と向き合う大事な時間です。

こんなかんじ ↓ でzoomで読書会に参加しています。

主催者のメンタルオーガナイザー平沢あかねさん(上段中央)のHPはこちら

最後までお読みいただきありがとうございました^^

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